格調高い雰囲気に鮮やかなタイ料理のサイアムガーデンはデートに最適

お店もカオマンガイも美しい…

名古屋で、「エスニック料理が初めてなの」という友人を連れていくならココ、といえるサイアムガーデンさんに行ってきました。

昭和初期に建てられた登録有形文化財の建物は、もともとタイ(当時はシャム)の領事館だったそうで、それが今、巡り巡ってタイ料理屋として使われているというから不思議な縁です。
水路のほとりに石造りの外観、内装は大正時代を思わせる板張りの床と高い天井が、当時の面影を偲ばせています。
周辺は景観整備地区としてライトアップされ、高級でオシャレな雰囲気が漂うかと思えば一転して風俗街の顔もあり、ある種混沌としたエリアともいえます。

さてどうしてエスニックが初めての方にここがオススメかと言うと、この「いかにも」という雰囲気が漂うところ、そして全般に味付け・辛さが控えめの料理たちが、異国風に身構える初心者にも、スッと受け入れられるように思えるからです。
良くも悪くも日本人の口に合うように工夫されたメニュー・洗練されたサービスで、幅広い客層に支持されているお店だと思います。

ですが今日はカオマン会。
明らかに高級感あふれるこの店のディナーに伺いましたが、ここは男らしくカオマンガイの一点買いです。(実際は自動でお通しが付いてくる)
途中店員さんが幾度となく、料理の追加を尋ねに来たのには心がいたたまれなくなりました…。

何度か訪ねたことがあるお店ですが、カオマンガイをいただくのは今日が初めて。
早速テーブルに運ばれたお皿には、サイアムガーデンらしい、色づかい鮮やかなカオマンガイ盛り付けられていました。

えーとぼくは、カオマンガイといえば、ナンプラーベースのタレをかけるものだと思いこんでいましたが、なんとここは甘酸っぱ辛いチリソースだけでした。
ニンニクの香りはしますがそれも強くなく、どちらかといえば甘酸っぱさ前面なのが意外、ソムタムにかけたら美味しそうかな。
そうそう、これはよく生春巻きに添えられるソースの系統ですね。

添えのスープはしっかり味付けがされ、具材に鶏肉もパクチーも投入されてちょっとした食べごたえがありました。
定番のピリッとしたコショウスープではないですが、これはこれでいけます。

鶏肉はしっかり蒸してあり食べやすく、ちょっと味は薄め…なんですが。
味はさておき、もうちょっと量が欲しいです。
最終的にはライスがあまり気味になっちゃいましたし、後述しますが、ここのチキンライスはそれだけ食べても絶品というレベルではないので、値段も値段だし、キレイに盛り付けるための盛り付けになっているんだとしたら、それは少し残念。
それとパクチーが刻んでなく、枝付きのまま出されたのも初めてで、さてどうしたもんかな…っとちょっとしたとまどい。
実際はパクチーを指でつまみ、ちょいちょい齧りながら食べ進めましたけど。
できれば、ワサッとかかっているのをバクバク食べたい。

そしてライスなんですよ、一番は。
たまたまなんですかね、それとも好みの問題なのか…。
ちょっとですね、柔らかすぎました、ぼくには。
なんていうんですか、箸で米粒が切れちゃうくらいなんですよ、柔らかさが。
なので固め好きのぼくにはあまり向かない感じです。
また味付けも薄め、というか、イメージのカオマンガイとはかなり異なっていて、鶏肉との一体感のようなものが得られないように思いました。

1,350円という強気な値段設定なので、もう一工夫があったらいいなと思います。
タイのカオマンガイとは別物ですし、かといって独特のパンチがあるわけでもなく、うーん、なんというか「っぽさ」を演出しましたという雰囲気は否めず、再注文することは当分はないな、とうなだれて帰路につきました。

カテゴリタイ料理レストラン
お店サイアムガーデン
住所愛知県名古屋市中区錦1丁目15−17
料理カオマンガイ
金額1350円
エリア
ウェブサイトhttp://www.siamgarden.jp/

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