栄四丁目といえば、錦三と並ぶ名古屋の誇る一大歓楽街のひとつ。
錦より比較的リーズナブルであり、かつ外国人クラブが多数存在するエリアなのです。そんな町の一角に、このラヨーンはあります。
飲み屋が集う雑居ビル、一階奥の突きあたりは、昼の閑散とした時刻に訪ねると、うっかり見過ごすかもしれません。
なお店内もクラブの居抜きそのままなので、そのタイ料理とのミスマッチが「どこに来てしまったんだろう」という異空間を演出します。
いや、むしろそこがタイらしいのか…。
さて薄暗い店内、妙に豪奢なソファで居心地の悪さを感じながら待つこと10分弱。
カオマンガイのランチ(800円)が登場です。
写真のプレートの他に、ミニ野菜サラダ・スープ・タピオカのデザートが付いてきます。
ライスの味付けは薄め。
鶏の香りも控えめで、炊きあがりはふっくらです。
ただぼくは柔らかめがあまり好みではないので、うーん、今ひとつという感じ。
しかもその柔らかめのライスを、ギュウギュウと型に詰めてしまうのも嫌いなので、これで今ふたつ。
頂上には申し訳程度の浅葱パラリ。
鶏肉の方は、脂過ぎず、淡白過ぎず、主張は弱め。
でもかといって絶妙なのか、と言われるとそうでもなく、香り・味ともにもの足りなさを感じます。
むしろエゴ丸出しのショウガの細切りとフライドガーリックが添えなので、印象はかなりそちらに引っ張られました。
タレは、この淡白系のライス・鶏肉をフォローすべく濃厚な味付けになっています。
しっかり辛味・酸味・甘味と味噌の香りがあり、これは充分なアクセント。
特にタレをちゃんと辛く作ってあるお店は少ないように思えるので、とても嬉しい味付けです。
調子にのってかけまくると、辛さで額から汗がじわっとにじみますし、肉の味も飯の味も分からなくなるので注意です。
スープは一般的なコショウ系です。
実はラヨーンさんでいただくのは二回目なのですが、前回とはスープの実が違っていましたので、これについては日替わりなのでしょう。
なお個人的に、カオマンガイの食後にはタピオカココナッツがマリアージュだと思っているので、ここのデザートのチョイスは好きですね。
寡黙なシェフさんと、愛想の良いお姉さんはタイの方。
お二人の雰囲気は悪くないのですが、とにかくこのお店、二度お邪魔して二度とも暗い。
オシャレな演出じゃなくて、場末的に薄暗い。
ただでさえビルの奥にあるのだから、ガラッと雰囲気を変えて欲しいと本気で思います。
カテゴリ | タイ料理レストラン |
---|---|
お店 | ラヨーン |
住所 | 愛知県名古屋市中区栄4-12-19 栄タワービル102 |
料理 | カオマンガイ(ランチ) |
金額 | 800円 |
エリア | 名古屋 栄 |
ウェブサイト | http://hitosara.com/0005032884/ |